長州のツイッタ―に思うこと。
最近、長州力のツイッタ―が話題になっています。その使い方が斬新だということです。
本来不特定多数に向けて、つぶやくツイッタ―をまるで、ラインやメ―ルのように特定の誰かあてにつぶやいているからです。
「源ちゃんいますか?」
「慎太郎いますか?連絡下さい。」など、明らかに特定の個人にあてたつぶやきになっているため、「面白い。」「癒される」などとネット上で話題になっています。
私は、このネット上の書き込みを見て、長州の天然な一面を好ましく思うと同時に少し寂しさを感じました。
何故なら長州は、その放つ言葉の鋭さでファンのの共感を得てきたレスラ―だからです。
一番有名なのは、藤波に対して下剋上の戦いを挑んだ時の「俺はお前の噛ませ犬じゃない。」でしょうが、これのみならず、長州はその時々でファンの心に響く言葉を発しています。
「マット界に非常ベルが鳴っているのに、誰もそれに気づかない。」
「もう馬場、猪木の時代じゃない。俺達の時代だ。」
その時々で、長州はファンの心を掴む発言をしてきました。長州の言葉のセンスは群を抜いていて、それは天龍や前田も及ばないところでした。
その長州がブライベ―トとはいえ、自らの発言で笑い者にされているのに、一抹の寂しさを覚えます。この気持ちは当時長州の言葉に熱くなったことがある人なら、分かっていただけると思います。
そういう風に当時は、長州の言葉にセンスを感じ熱くなっていました。
しかし、その一連の長州発言の中で少しひっかかりを感じたものが、ありました。
それは長州が全日本に参戦している時の講演会での発言です。
その講演会の中で、あるファンが一度引退してカムバックしたテリ―ファンクのことを述べた上で、
「長州さんも、テリ―みたいになってしまうんじやないかと心配なんですが。」
(一度引退してカムバックするのではないかと)
この質問に対して長州が、
「大丈夫、僕は彼みたいにならないから安心して。
辞める時はスパッと辞めますよ。」と発言したのです。
私はこの発言に複雑な思いを抱きました。確かに当時テリ―のカムバックには、ファンが傷つき裏切られた思いを抱きました。
ただテリ―も引退する時は、よもやカムバックすることになるとは思っていなかったはずです。
やむを得ない事情があってカムバックしたんだろうなぁと推測はつきました。
だからテリ―をファンは、傷つきながらも再び受け入れたのです。
そのテリ―の行動を揶揄するように「僕は彼のようにはならないから。」と断言する長州に
(本当に、そう出来るのかな?)と当時疑問と違和感を感じたものです。
私の思ったとおり、長州は一度引退した後にカムバックしてきました。
その時、長州はこの時の自分の発言を思い出したのでしょうか。もうこの時の発言を忘れてしまっていたのかもしれません。
しかし私のようにあの時の発言を忘れずに覚えているファンもいます。
言葉によってファンを魅了してきた長州だからこそ、過去の自分の発言にも、しっかり向きあってほしいと思います。
今後も長州はツイッタ―を続けるのでしょう。みんなに癒しを届けるだけでなく、過去に言葉でファンを感動させたように鋭いつぶやきも期待しています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。