3つの宝箱

私にとっての3つの宝物といえるプロレス・映画・学生時代の思い出や、日々の雑感を語るブログです。

お蝶夫人とキレンジャ═

おはようございます。

高校2年の時の話です。
高校が男子校でしたので、基本異性との出会いがありませんでした。

なので、他校の女子生徒が輝いて見えたものです。
我々の高校と同じ駅で下車する他校の女子高校生に、ひときわ目立つ娘がいました。
背が高くスラッとして、大人びた顔立ちをした美人で、「エ═スをねらえ」のお蝶夫人のようでした。
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そんなお蝶夫人に我が高のアメフト部のO君が恋をしました。
O君は背が低くガッチリした体型で、見かけはキレンジャ═のようでした。
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O君は回りに「お蝶夫人に告白する!」と宣言し、ある日の通学時にそれを実行しました。

私達の高校はその駅からスクールバスで30分かかる場所にありましたので、全員がバスに乗るわけです。
みんながO君が告白して帰ってくるのを待っていたのです。

O君はバスの乗車口に
「くそ═っ!なんでや!なんであかんねん!」と叫びながら、顔を真っ赤にして悔しがえって帰ってきました。

私は
(いや、そらあかんやろ。向こうお前のこと知らんねんから、判断する要素外見しかないやん。お前キレンジャ═やねんから。)と思いました。
おそらくバスの中の全員がそう思ったはずです。

バスが出発した後もO君は
「くそ═っ。なんでや。なんで俺がふられるねん。」と言い続けてました。

私は(お前は、お蝶夫人が『つきあってさしあげてもよろしくてよ。』と言うと思ってたんか
、凄い自信やな。)と半ばあきれつつその様子を見ていました。

その後もO君は
「なんでや═なんでや═」と言い続けていました。
私はそれを聞きつづける内に、だんだんとO君に感心するようになりました。
(こいつ凄いな。ここまで悔しがるって。そうかお前はお蝶夫人が、お前の内面のいいところを見抜いてくれて、それで付き合ってくれると思ってたんやな。

それにしても凄い自信や。こういう奴が将来日本を動かすのかもしれん。)
とある種の尊敬の念まで、O君に抱きました。

そうこうしてる間にバスが学校に着き、みんなが降りようとしてる時に、O君がひときわ大きな声で叫びました
「くそ═っ!なんでや!俺こんなにかっこええのに❗️」と
(え══!外見で勝負してたの❗️)
バス中の全員がひっくり返りそうになりました🤣🤣🤣

私もおいでやす小田ばりに「お═い❗️」と大声を出しそうになりました。🤣🤣

最後まで読んでいただきありがとうございます。